ムエタイを目玉とする興行が発進する。
同地では2年前まで通常HIGHSPEED興行として開催していたが、京都は肘有りルール志向のジムが多く、今回は装いを新たに「MUAYTHAI HIGHSPEED」として亀岡に凱旋。
京都在住ファイターを中心に本戦10試合が行なわれる。

●かつて首都圏ランカーまで上り詰めたテクニシャンの大揮(京都野口ジム)。先日、単身タイに乗り込んで見事KO勝利。地元大会でもタイ人を迎え撃つこととなった。
相手のモンコンクルダナヌラックは幼少期にユースチャンピオンとなり、近年では54kg北タイ王座を獲得。戦績も145戦を誇る強敵だ。
●昨年12月、BOM参戦で首都圏の厚い壁に阻まれた田邊裕哉（京都野口ジム）は、2月に行なわれたNJKF高石大会から階級をスーパーライトに変更。肘で価値あるKO勝利を捥ぎ取った。
対するどん冷え貴哉（Dropout）は、所属ジムでの強化練習は勿論のこと、週末には大阪のチーム吉鷹に出向いて技術向上に余念がない。
●度重なる故障で試合から遠ざかっていた林昌孝（京都野口ジム）が、地元大会ということもあり最後の拳を奮う。内容によっては現役続行の姿勢を見せるか。
チームのムードメーカー・藤本倖綺（亀岡キックボクシングジム）。一発をもらうと下がり始める難点があるが、亀岡のホームリングで今大会の中では一番気合いが入っていることだろう。
●中でも最大の注目はTOMOYUKIの参戦。
Hoost Cupからの刺客・チューチャイハーデスワークアウトジムを迎える。

以下、TOMOYUKIからの声明文。
「格闘技関係者の皆様、お久しぶりです。レジェンド・ドラゴンジム代表のTOMOYUKIです。
　現役時代は無我夢中で試合をこなし、気が付けば50戦を越える勢いで試合をしてまいりました。　昨年、現役を退きまして、地元・関西にてムエタイのジムを開かせて頂いております。　独立にあたりましては、私の師匠であるセンチャイ会長の寛大な理解を賜りまして、オープンレセプションにも顔を出して頂きましたこと、誠に感謝しております。今の私があるのはセンチャイ会長があってこそです。

　関西ではムエタイの興行自体がありません。　近場で後進の育成場所がないことに若干の懸念はありますが、首都圏と関西ではまだまだムエタイに対する大きな障壁があり、「それも当面は仕方ないことだろう」と考えていました。
　そんな折、旧知の間柄である亀岡ジムの山木代表が、ムエタイ興行を関西で開催されると伝え聞きました。そこには、ウチの選手を関西で初めて起用してもらったHIGHSPEEDの名前もあり、私は是非とも協力したいと思いました。
　師匠から教わったムエタイを地元・関西で普及させるため、地域貢献のために、「私が試合に出て貢献出来るのであれば一番良いのではないか」と考え至りました。

　自分のような現役を引退した身分の者が、これからまたチャンピオンを目指そう、などとは考えていません。　それよりも今回は私と同じように「関西でムエタイを広めよう」とする主催の山木代表や、HIGHSPEED乾代表の思いに感銘を受けたからに他ありません。
　これが今の私に、この状況に与えられた使命であり、私なりの師匠への恩返しと、「後進への道標にしなければ」という一身で、ボランティアで出させて頂くことを条件に外国人選手と試合することに決めました。

　日本人選手と争って強さを競うのは私の役目ではありませんし、そこに私の出番はありません。「ベルトを目指して」というような、現役選手として持つべき私欲は、私には一切ありません。
　私の役割は関西でのムエタイの普及であり、国際色が打ち出される今大会が地元の貢献に繋がるのであれば、私が世間から非難されることぐらい大した問題ではありません。
　相手のチューチャイ選手は一戦級の選手ですし、並大抵の相手ではないでしょう。　私はこの一戦に少しばかり残った魂の燃えカスを燃焼させ、やるからにはムエタイの良さを披露しつつ、完全試合を目指します。
　そんな私TOMOYUKIですが、どうか皆様、厳しい目で見てやってください。宜しくお願いします。

レジェンド・ドラゴンジム 代表 TOMOYUKI」


▼第10試合 MUAYTHAIルール 72kg契約 3分5R 
TOMOYUKI（Legend Dragon／初代Muay Thai Open＆第3代NJKFスーパーウェルター級王者）
チューチャイ・ハーデスワークアウトジム（ハーデスワークアウトジム／HOOST CUP日本EXミドル級王者）

▼第9試合 MUAYTHAIルール フェザー級(57.15kg) 3分5R
大揮（京都野口ジム／元NKBバンタム級4位）
モンコン・クルダナヌラック（MUAYTHAI FIGHTER CLUB）

▼第8試合 MUAYTHAIルール Sライト級(63.50kg) 3分5R
田邊裕哉（京都野口ジム／Muay Thai Openウェルター級5位・WMCウェルター級5位）
どん冷え貴哉（Dropout）

▼第7試合 MUAYTHAIルール フェザー級(57.15kg) 3分3R
林昌孝（京都野口ジム／WMCバンタム級1位）
藤本倖綺（亀岡キックボクシングジム）

▼第6試合 MUAYTHAI特別ルール 70kg契約 3分3R
RYU・謙（Legend Dragon）
村木太樹（和田会館）

▼第5試合 MUAYTHAIルール Sバンタム級(55.34kg) 3分3R
松本龍斗（京都野口ジム）
酒部宏哉（kick-style）

▼第4試合 MUAYTHAI女子特別ルール 51kg契約 2分3R
楓（LEGEND）
SASORI（テツジムDRAGON）

▼第3試合 MUAYTHAIルール ミニフライ級(47.62kg) 3分3R
野口優心（京都野口ジム／元グリーンボーイSバンタム級王者）
石渡悠真（エイワスポーツジム／BOM Jr.45kg級王者）

▼第2試合 HIGHSPEEDルール 65kg級 3分3R
南野健太（888フィットネス）
一揆（WIZARDキックボクシングジム）

▼第1試合 HIGHSPEEDルール 53kg契約 3分3R
井田邦晴（京賀塾）
小林竜（BFA-SEED）

▼プレリミナリーマッチ3 HIGHSPEEDルール ヘビー級 3分2R
河合寿卓（烈士会館）
岸本勝利（亀岡キックボクシングジム）

▼プレリミナリーマッチ2 HIGHSPEEDルール 71kg契約 3分2R
荒井真人（SFKキックボクシングジム）
藤森祐基（亀岡キックボクシングジム）

▼プレリミナリーマッチ1 HIGHSPEEDルール 58kg契約 3分2R
伊賀上空（LEGEND）
船越浩貴（GROUND CORE）

【場所】ガレリアかめおかコンベンションホール(京都府亀岡市余部町宝久保1-1)
【主催】Fighting Fitness京都　【協力】京滋キックボクシング振興会
【制作】HIGHSPEEDプロモーション　【後援】FITNESS SHOP
【協賛】出張バーベキュー湖人／株式会社山木／レイクフリッパー／RIP☆STICK／他各社
【チケット販売】ぴあ：0570-02-9999(Pコード835-100)／セブンイレブン／参加各ジム
【チケット料金】VIP￥15,000(完売)／SRS￥10,000(完売)／RS￥8,000／指定A席￥6,000(残僅か)／指定B席￥4,500
※当日は500円増し。※※6歳の小学生から有料。
【問合せ】Fighting Fitness京都＝TEL:0771-22-2124